夜勤で働く際の注意点
まずは健康面の不安
収入面を考えれば魅力が大きい夜勤という働き方ですが、その反面注意点も存在します。特に専従夜勤として働く場合は、意識しておかなければならない点がいくつか存在しますので、事前に知っておきましょう。
まずは健康面への影響です。夜勤という厳しい環境で働くことによって健康への意識は高まりますが、気を抜くとすぐに健康へ悪影響を及ぼすことになります。具体的にどのような影響がでてくるかと言うと、疲れが抜けにくい、仕事後の急激な睡魔、常にぼーっとしたような状態、食欲の低下などが挙げられます。本来人間は日光の出ている時間に活動し、夜に寝るというリズムを持っています。それに逆らって過ごしていくわけですから、当然影響はでてくるでしょう。自律神経が乱れることで、こういった症状がでてきます。しっかりケアしながら生活していきましょう。
日にち感覚の狂い
夜勤をしていると、働いている間に日付が変わります。仕事が始まったときと終わったときでは日付が変わっているのです。加えて、帰宅後に寝ても日付は変わりません。このように、通常であれば寝ている間に日付が変わるという生活とは違う毎日を過ごすことになるので、日にち感覚というのがだんだん薄れてきます。日にちの感覚がなくなることによって、今日が何日で何曜日なのかというのがすぐにわからなくなってしまいます。大切な用事や約束を知らぬうちに破ってしまうようなことにもなりかねませんので、注意して過ごしましょう。
自分の時間がなくなる
初めに紹介したように、夜勤によって疲れが抜けにくくなったり突然の睡魔に襲われるようになります。日勤であれば、仕事後にどこかへ出かけたり、趣味の時間に使うこともできます。日勤の人と働いている時間自体は同じでも、疲れは夜勤の方が溜まります。そのために、睡眠時間は長めに確保しておかなければなりません。日中寝るので睡眠が浅くなることもあり、なおさら睡眠は大切です。このようなサイクルで生活していくので、仕事で疲れて帰宅後は寝るだけ、起きたらまた仕事に行く、という単調な毎日を過ごすことになるかもしれません。その結果、仕事以外の自由な時間というものがなくなります。日中働いている友人とも時間が合わないため、その点をデメリットに感じる人もいるでしょう。
これらが夜勤で働く際の注意点やデメリットになります。通常のリズムとは異なる生活で過ごすため、様々な面で乱れが起きます。もし体調を崩しても、病院に行くために日中に無理やり起きる必要があります。こういった注意点をしっかり把握したうえで、ケアを怠らずに働いていきましょう。
食生活の乱れ
昼夜逆転して働いていると食生活も乱れやすくなってしまいます。日勤帯と食事をする時間も違うので、お腹が空いているのかわからない状態で無理やり食べていることもあるでしょう。また、食事をする時間が短く、ゆっくり食べられないことも多いのでついつい少食にもなりがちです。 少ない食事量を繰り返していると、しっかり栄養が摂れずに身体にも悪影響を及ぼしかねません。食べる時間がないからといって菓子パンやおにぎりだけでサッと済ませてしまうのではなく、少しでも栄養バランスを考えたものを選ぶことが大切です。 また、夜勤明けの食事では、消化のよいものを食べる、起床後に朝食を摂る、無理に食べないことも押さえておきたいポイント。就寝前の食事では消化しやすいものを食べて、良質の睡眠を確保することが重要です。焼き物、揚げ物などの油を使った料理は消化に悪く、煮物や汁物などの料理は消化しやすいとされています。なるべく身体にやさしい食事を摂取するように心がけましょう。もし食欲が勝ってしまいそうなときには、低カロリーでもおいしく食べられる豆腐のお茶漬けやこんにゃくラーメン、春雨サラダなどがおすすめです。食事を摂る際は、就寝2時間前、勤務1~2時間前がベストだということも覚えておきましょう。